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第二章
~記憶に残るような芝居を~ |
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言葉なんて、国なんて、関係ない |
上野 |
「昨年韓国との合作ドラマにも挑戦しました。どうでしたか。」 |
中越 |
「文化の違いからか、撮影方法も日本とはずいぶん違いましたね。
日本では本番までリハーサルをいくつかの段階に分けて行いますけど、韓国では、説明受けたらいきなり本番というときもあって、戸惑うこともありました。
韓国の人たちは九州と近いからか、九州人に似ていますよ。
明るくて、きさくで、優しくて。
でも韓国語は発音が大変で、悔しい思いもしました。
でも芝居は言葉だけじゃないんだというのを強く感じました。お互いの気持ちがあれば、口ではうまく説明できないんだけど、なぜか通じる。
言葉なんて、国なんて、関係ないんだというの学びましたね。
最後はもう帰りたくなくなりましたよ。」 |
上野 |
「フジテレビ系列の「プライド」については。」 |
中越 |
「今までの役とはイメージが違いますね。
最初は、男性に経済力を求める百合を演じることに苦労しましたが、話が進むうちに彼女のかわいさがわかってきて好きになりました。」 |
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奥が深い人間に |
上野 |
「目標にする女優さんはいるのですか。」 |
中越 |
「目指す人というより、あこがれの人はたくさんいます。
オードリー・ヘプバーンやマリリン・モンロー、岸惠子さんら。
とにかく人の記憶に残るような芝居を目指します。
ようやく演じる事にも慣れてきたので、今後はさらに興味をそそられるような奥が深い人間になろうと思っています。」 |
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自分の終わりのない人生の課程 |
上野 |
「中越さんにとっての夢とは何ですか。」 |
中越 |
「夢とは自分の終わりない人生の過程。
すごくたくさんあるので、それを持つことで自分が変化していき、
また、いろんな人と出会っていろいろ変わっていくものかな。
難しいなー。
これが夢と決めちゃうよりも、小さな夢を少しずつかなえていきたいですね。
その過程は苦しかったり、実現は難しいかもしれませんけど。
夢見てないと楽しくないし、想像するのことこそが楽しい。」 |
上野 |
「最近見た良かった映画は。」 |
中越 |
「ラストサムライ。私は好きでした。
韓国から帰ってきてみたら、戦う人ってかっこいいなーと。
その時代に生まれていたら、良かったなーなんて。佐賀にもかかわる舞台、映画があったらやってみたいと思っています。
そうすると、佐賀のことをもっともっと勉強できると思うので。」 |