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Photograph by Shoko Yukitake |
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プロフィール |
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第三章
~志~ |
角 |
「“夢ってなんだろう”って思っている若い人が多いみたいなんですけど・・・。
実際、僕も20代後半からやっと、夢や志みたいなものを、意識するようになったんですね。何か、若い人たちに伝えることってありますか。」 |
岡 |
「夢って何だか僕にもよくわからないんだけど・・・。
まあ、自己実現ですよね。あと・・・僕が思うに夢というのは、今の自分からなりたい自分になっているかどうか、ということが無意識に行われているわけですよ。
だから、夢はいつも手に入らない。
ある程度夢に近づいたら、次の夢へと設定を変えているんでしょうね。
今の自分とは何なのか、なりたい自分とは何なのか、というセルフイメージを若い人はもちにくいんだと思うんだよね。
17歳の息子と、時々そんな話をするんだけどさ。歳をとるとだんだん見えてくるところもあるんだけども、若いうちは、自分自身が一番わからないんだろう。
いつの時代もそうじゃないかな。
じゃ、どうすればセルフイメージが決定されるかというと、人と会ったり、本を読んだり、映画を見たり、そういうことを繰り返していくしかないよね。
何か大きくて分かりやすいものが外にあることじゃなくて、
夢というのは、内側を検証することによってしかカタチを作れないものなんじゃないかな。
こういう風に暗くなっちゃうのは、佐賀のせいかもしれないけどね・・・。(笑)
内側に向かうと暗いって言われるからね。・・・。(笑)
でも、内側に向かわないとはっきりしたものはわからないよ。」 |
角 |
「非常に前向きじゃないですかね。内側を検証するって・・・。
若い頃の僕はそんなこと考えたこともなかった。」 |
岡 |
「自己イメージがあって行動するときってのは一つの目的だけじゃないよね。
色んなことが色んな目的に叶うことがあるよね。そうやって、何かいくつものことを呼び起こして、夢とか志ってカタチになっていくのかもしれないね。」 |
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